受験とピアノ
受験シーズン真っ只中ですね。
受験を考えていらっしゃるお子さんは、いずれピアノと勉強の両立で悩む時期が来ると思います。
先日お一人、小5の生徒さんがピアノをおやめになりました。
このあたりは23区と比べて受験されるお子さんがそれほど多くない地区かと思われますが、近年いくらか増えて来たように感じます。
そのお子さんはとても頑張り屋さんで、いつもきちんと練習してきてくれていました。
それだけに塾が忙しくなってきたときは悩んだようで、お母様から、塾の宿題が増えてきて最近はピアノが全然練習できない日もあったりします、ピアノを続けたいのだけどどうしたらよいのでしょうか、と相談を受けたことがありました。
解決策としては、ピアノの検定を以後目指さないこと、難しくて夢中になってしまう曲は宿題に出さないことなどを提案させていただいて、問題をクリアすることができました。
あれから一年…その間には、発表会とクリスマス音楽会がありましたが、一緒に選んだ曲を粘り強く練習して、どちらの機会も本番ではパリッと弾いて会を盛り上げてくれました。
いよいよ新6年生の授業開始を間近に控えた年末のある日お母様が見えて、ピアノをやめることにしました、とおっしゃいました。
残りの一年、悔いのないように勉強に打ち込みたいからピアノはやめる、と悩んだ末にご本人が決断しました、とのことでした。
一時は検定で上の級を目指して頑張っていたくらいだったので、決断を下すまでには葛藤があっただろうと思います。
もったいない気持ちと寂しくなるという気持ちが入り混じって私の心中は複雑でしたが、いつも言われたことを100パーセント自分のものにしようとひたむきに頑張ってきた彼女なら、お勉強でつらいことがあってもきっと乗り越えて頑張っていけるに違いないと確信しました。
「先生に教えて頂いた2年間は親子共々とても貴重な時間でした。いつも一生懸命に見てくださって教えてくださって、ありがとうございました。」
とお母様。
「先生とのレッスンはとても楽しかったです」
とご本人。
お二人のお言葉が綴られたメッセージカードをいただきました。
寂しくなりますが、心のこもったカード、嬉しかったです!
勉強の息抜きにピアノを弾いてくれるかな。
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