目標があるということ
日野市のお子さんの感性を大切にするやまもと教室です。
演奏を聴いてもらうのは、ピアノ上達への近道です。
人前で演奏する時は緊張しますが最高に集中する瞬間ですし、その数分間のために繰り返したくさん練習をすることで一段と上手になります。
教室では年一回の発表会と12月のクリスマス会で練習の成果を発表する機会を設けておりますが、より早く上手になりたいお子さん、ピアノを得意なことのひとつにしたいお子さんにはコンクールやピティナステップなどの検定を受けることをおすすめしています。
検定は、そのお子さんの頑張りに対して合格がもらえたり今後もっと上手になるためのアドバイスがもらえたりするものであり、一方でコンクールは合格者の席の数があらかじめ決まっているため、他の人との比較で合否が分かれるものとなっています。
どちらもそれぞれに利点がありますので、お子さんやおうちの方から何か受けてみたいと相談された時には検定とコンクールのどちらが適当か、それぞれのお子さんの進み具合とピアノへの気持ちを大切にお聞きしながらアドバイスしています。
昨年末は中学1年生の生徒さんがベーテン音楽コンクールの全国大会に臨みました。
このコンクールは夏の地区予選に始まり秋に地区本選、年末に全国大会が開かれます。
何か受けてみたい、と生徒さんから相談を受けたのは受験による半年の休室から復帰して何ヶ月も経たない春のことでした。
小学生はともかく中学生でコンクールに参加するお子さんはかなりのピアノ好きで、やりたいことを絞って時間を確保し練習を積んできているので、その中で通過していくのはどのコンクールを受けるかにもよりますが、なかなか厳しいものがあります。
長いブランクがあるけれどそれでも敢えて高い目標を掲げたい、せっかくの機会だから本気で自分のピアノをレベルアップしたいと望む生徒さんの気持ちを尊重して、結局検定ではなくコンクール参加を決めたのでした。
部活動と勉強と通学時間…体力が続くか心配した日もありましたが、レッスンを休むことなく練習を積み重ね、結局全国大会が終わってみれば入賞まであと0,5点でした。
コンクール参加を決めた春の頃には思い描けなかった結果でした。
何よりの成果は一回一回の本番に向けて本気で準備するうちに、表現の引き出しが増えたこと。
今回コンクールを目標に掲げましたが、目標に向かって突き進むうちに出来なかったことがたくさんできるようになり、本番で生徒さんの頑張って積み上げたものが出せたのはうれしい限りです。
ご本人はといえば、結果に対してはちょっと悔しかった様子、それでも本番を納得のいく演奏で終われてやりがいを感じた、レベルの高い出場者たちの演奏を聴けてよかった、と話してくれました。
きっとピアノがますます面白くなってきましたね。
今日も夢や目標に向かって頑張るお子さんたちを応援していきます!
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