ピアノは好き?
先日は上野学園の石橋メモリアルホールでスガナミコンクールのファイナルが行われました。
「ほんとはピアノはあまり好きじゃないんだ、図工でものを作るのが好き。」という小2のお子さんが夏休みにコンクールを受けてみたいと申し出てくれて、上の学年の生徒さんたちに混じって初めてのコンクールに臨みました。
予選、セミファイナルと持ち前の集中力と歯切れの良いタッチで良い演奏を聴かせてくれましたが、ファイナルの曲の終盤でまさかの事故、暗譜が飛んでしまいました。
レッスンでは暗譜で困ったことのないお子さんでしたのでビックリ、でももっとビックリしたのは当の本人でしょうね。
いつも短調のところが上手なのですが、本番はハッとするほど美しく、フェルマータへの高揚感も続くアドリブも上手くいっていただけに、何が起きたのでしょう?
全てのプログラムが終わっても悲しさと悔しさでなお涙が止まらない様子でしたが、蓋を開けてみれば奨励賞、思ってもみなかった受賞にご本人もご家族もまたまたビックリの様子でした。
審査員の先生方が良いところを評価してくださって嬉しかったですね!
でも私が賞以上に嬉しかったのは、生徒さんが心からの音楽を楽しんで奏でていた瞬間があったと確信できたことです。
もう少し経ったらもう一度
「ピアノは好き?」
と聞いてみようと思います!
もうひとりのコンクール初挑戦の生徒さんも、昨年も受賞した生徒さんも仲良く奨励賞をいただいて終わった今年のスガナミコンクールでした。
0コメント